修了生の声

第1期生

投稿日:2016年5月24日 更新日:

SSW養成講座の印象について

笹島典子 様

そうですね、先生の印象がとても強い?というところもありますが、“講座”のところから言うと、毎回、自分の発言や考えを求められることがとても多くて、つまり自分と向き合うということなんですが、そんなに自分と向き合うなんていう経験は今までにしたことがなかったので、正直とても辛かったというのが印象に残っています。そして、そんなだから講座の日の朝は、会場に行くのがおっくうなことが多かったです(笑)。正直に言いすぎてますでしょうか?
でも、なぜか講座の終わりには、その分、毎回、新鮮な気分になれて充実した気持ちを持てたのを覚えています。・・・そうですねぇ、、、そこまで自分自身に向き合う機会を持てたことが新鮮だたっんだと思います。
自分はもともと何か発言をすることなんて苦手なほうだったんですが、それにチャレンジできたということ自体が充実していたような気がします。
だから、この講座でなければ、参加している仲間とここまで密な関係を持って話すことなんてなかったな~って思います。
これにはやっぱり米川先生のなにかが関係しているようにも思います。なんか変わった人で、変な人?(笑)、やだな~って思ったこともありますが、逆にそれが魅力だったりしましたね。本当ですよ。今までの自分が出会った先生、師とは違うタイプですよね。先生のお人柄になにかの興味を湧き立たせるものがあったような気がします。

講座を通して実際の仕事に役立ったこと

講座において様々なワーク、ロールプレイを通じて、色々な場面を練習することで、実践に役立つ技能、スキルが自然と身についていった気がします。現場にでてはじめてわかったことですが、実際の仕事での様々な面談の場において、自分の予測通りにならない、自分の思う通りにならないということもたびたび生じます。もちろん心の中はざわつき、慌ててしまうようなこともありますが、、、そう、どんな状態であっても頭の中では冷静でいられるように思います。講座を通して自身が鍛えられたという感じでしょうか。

SSWを学ぶ前と学んだ後のSSWに対する考え方の違い:SSWrになってからの気づき

最初は、SSWが子どものために尽くさないといけないという考えで、メチャクチャ学ぼうと思って講座に参加しました。講座に参加したときには、必死さが出てたと思います(笑)。
だから講座中はSSWとはなにか?と問われてもその問いに答える余裕がなかったように思います。では今ならその回答があるのか、と言われればどうでしょうか?私にとってはSSWとは何かという問いは、永遠のテーマだと思っています。
ただ、自分が実践する中で壁にぶち当たり悩んだ時期があって、
そのときにとても感じたのですが、必ずしも自分自身が子どものためになにかをしなければならないというものではなく、そんな思い通りになるものではなく、子どもをほんわかと包む立場であって直接子どもの何かを変えていこうとするのでなくていいのだと感じるようになりました。
自分がかかわることで少しでもその子どもをとりまく環境に違う風が入る、それが直接的な自分の行動により子どもが変わることでなく、間接的でもいいということが最初とは明らかに違うところだと思います。
自分だけではなにもできないことを気づけたこと・・・それを思うとそれを気づかせてくれたのは職場の仲間のようにも思います。
だから、今でもSSWrとはなにかについて、まだいい表現ができないのですが、ケースに向かっているときにいつも思うこととしては、“なにかしらの風が入れられればいい”そんな存在がSSWrであると思っています。

SSWrのやりがいや楽しさ(なぜSSWrへ転職したのか?)

笹島典子 様 自分自身では転職しようと思ってはいなかったのですが、講座を通してのこともありますが、SSWrとなれるかもしれない機会を与えられ、チャンスが訪れたことから、ぜひやってみようかと思ったことが転職へのきっかけです。この機会があったおかげで本当によかったと思います。
今まで色々な仕事をしてきました。夫の転勤などもあって、これが10個目くらいの仕事になると思いますが(笑)、、、
SSWrは、自分自身が力を入れてできる仕事となる最後のものになるのかなあと思っています。これだけエネルギーを注げる仕事と巡り合えたことにとても感謝しています。
そして、楽しいのはやっぱり、子どもと一緒に遊ぶ時ですね!!!
例えば、自分と出会ったときに一歩も外に出られなかった子と一緒に色々な時間を共有できるところの幸せさ、家族以外の人なのにこんなに楽しめると思えるところに幸せを感じています!(笑)
その分自分の子どもには・・・ですが(泣)。。。でもこの頃は息子もようやく呆れながらも私の仕事についての大切さを理解してくれているようにも感じています。
それとやりがいを感じられるようになったのは、この頃で、SSWrに成り立ての頃はまだまだ感じていなくて、色々な人と色々なことをやることの楽しさ、意見を出し合っていくことの大切さについては、本当にこの頃感じるようになっています。
今、8名のSSWrで仕事をしていますが、複数体制で実践することの大切さを感じているところです。まだまだ不安定な雇用体系で、怒りを感じること悲しさを感じることもありますが、組織的にも向上していっている状態はこれまでの積み重ねが生きてこそなのかもしれません。

SSWrに求められるもの(資質や技能など)

笹島典子 様

一番このお仕事について難しいなと思ったのは、学校の先生や福祉の専門職とお話しするときは専門家としての立場をもって大丈夫なんですが、子どもや保護者の前では、専門家だけど前面に専門家の顔を出すと失敗するなということを感じています。
始めて保護者の方とお話しした時に曖昧な返答をしてしまいました。そのときに「それは専門家としての意見ですか」という厳しい問いにしっかりと応えられなかったのです。今では専門家でなく、1人の人間としての意見として言えたらよかったと思っています。それがとても求められているような気がします。でもそれってとても難しいことで、自分の仕草や表情でもそれを自然に示せるようになることが本当の専門家のように思います。
ちょっと質問に的確にお応えできてないかもしれませんが。。。。
どこまで自分達に本気に関わってくれるかを子どもや家族は見ているように気がします。そこに中途半端な対応では関わらないほうがいいかなあと思っています。

今後の自分自身の専門職としての課題

もう一回社会福祉(士)の専門性について勉強が必要だと思っています。今、実習に来ている学生は福祉をしっかりと学んできています。現場に立たせていただいて思うことですが。
本当に今の自分のしていることが世の中のためになるならば、自分自身は福祉の基礎に戻り、もう一度、勉強したいなと思います。
もしできるならばですが。SSWrになりたいと頑張って勉強してきている学生を見ていて、もっと自分も勉強しなければと思ったんです。
自分のしていることの裏付けや根拠となる知識が必要だと思っています。
後から続く人達を大切にしていくためには、単に経験だけでない、かつ知識だけでない活動にならなくてはいけないなあと思っています。

後輩へのメッセージ

笹島典子 様

ぜひぜひSSWrを目指したいという方々には色々な経験をしてほしいと思います。とくに本当にSSWrになりたい方は色々な寄り道をしてもらい、例えば、福祉職に関係ない仕事をすることなどもいいと思います。多くの失敗経験等を含めた豊富な経験から紡がれたその人なりの“人間としての厚み”を持ってもらいたいと感じています。人間としての厚みを持った分、多くの人を受容できる厚みになると思うからです。
あっこれがぴったりな感じでしょうか(笑)。
そして講座に参加される方々にはぜひ自分を大事にしてほしいです。人のために尽くす専門職だからこそ自分を大事にしてほしいと思います。自分自身が楽しめる時間を大切に過ごしてください。
ぜひ講座を通して皆様なりの大切な考えを育ててほしいと思います。応援しています。

その他

現在、10名弱の所属SSWrの中心的立場を担い、組織的に担当地域内SSWを行なっておられます。

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