第6期 池田様 江連様 小澤様 日下様 高品様 増田様

今回は第6期生が年に数回集まっているという情報をお聞きし、その第6期、2015年度会に潜入しました(笑) ときに他の期の方も敷居なく参加、お呼びしているとのことです。 新宿にあるお洒落なバーにて、座談会形式にてお話しくださったことを紹介します。
びっくりすぎるくらい終始笑いが絶えずお互いを認め合う場になっていました。

2015sei
左から 日下さん(都内SSWr1年目)  小澤さん(都内SSWr経験1年)  米川先生  高品さん(障害者施設)  池田さん(I県SSWr3年目)  江連さん(都内SSWr5年目)  増田さん(K県内SSWr3年目)

今、振り返って養成講座の印象はどうでしたか

増田 いや~講座参加があって今があるって感じですかね。ちょっと話しが違いますが、同期と話す場をこうやってたまに設けています。この場は本当に「エネルギーもらえる場」で、あと半年やれる!とかって感じる場なんですよね。この場は“自分を確かめる場”でもあり、“確認できる場”でもあるんですよね。講座あってのこの場です。

全員 うなづき この場が自分の在り方や相互の在り方を確認する場になっている。そうね。そうよね。

小澤 いや~講座は面白かった~。米川先生のブラックジョークが面白すぎ(笑)

池田 私は、とてもつらかった時間という印象もある・・・自分と向き合うの嫌だったなぁ~。企業出身の私にとって自己覚知にあんなに時間を取ることってなかったから。

日下 私は講座に自己覚知しに行っているって感じでしたよ~。

江連 講座は全てが自己覚知。

池田 好きな自分とも嫌な自分とも会わないといけない。でもそんな自分を受け入れていく過程の中で、自分以外の誰かを受け入れていく力も身についていったようにも思います。

増田 「自己覚知ってなんだよ!(辛!!!)」って思う時もあったし大変だった。でも今はそうやって学んだからこそ、それができなければ、この仕事は無理だよってわかる。ちょっと違う言い方をすれば、自分自身を知ることで目の前の人を受け入れていない自分がいるってわかるようになる。自分を知ることが少しできるようになる。

江連 だから、相手の話を聞けることもできるようになれば、聞けない自分がいるんだって理解もできるようになる。自分を理解することができるって、できないことをできると思うっていう視点ではなくなるのかな。

増田 講座ではいろいろな視点から自分を演じることもあり、本当に印象的、自己覚知って難しい!って感じることが多かったっ。

小澤 自分のこと、向き合うって普通ないよね

全員 あんな経験しないしね。自分と向き合うってないよね(笑)。そうそう。

講座を通して今の仕事に役立ったことはありますか

高品 自己覚知と関係しますが、人の見方が変わりました。自分の先入観や価値観から人を見ていたものが、自分のそんな価値観などを理解してから、それと同様に目の前の方々の先入観や価値観を理解して、つまり相手の見方を知ることで、それを踏まえてその人を理解するというようになりましたね。

増田 こういう人は向かないというのがよくわかったものの一つとして、資質向上チェックがあった。あれをやるとレーダーチャートに本当にそうだな!って思う結果が出る。

 チェック事項を全くできていない人が周囲を振り回すこともあり、「この人どうしてこうなんだろう」と思うと、チェックしたときに全く理解していないことが多くあるのも驚き!「ああこれでは無理」と思って、それを理解して関わるようになった。

だから相手の理解度に合わせてこちらが応対する必要があるんだと思った。逆にあのようなことをしなかったり無視したりすれば、相手に合わせて応対するのではなく、自分に合わせて対応してもらうということになるように思える。だから、あのような(自己評価の)視点をちゃんと指導してくれる場がないと困ると思った。

SSWrになろうとする人が今までの自分をちゃんと加味してSSWをやろとしているのかどうかが認識できるのは大事なんだと思った。ただ、そもそもそのような場に到達しない人が本当に多くって、ワーカー自体において現場は大変だと思った。これは子どもに関わる関係機関全体に言えることのようにも思う。

江連 私は講座を通して自分が変わる必要があると思った。SSWを学ぶ前は、ソーシャルワーク経験があるから自分にはSSWはできるって思ってたから養成講座の話を知っていても受講する必要はないと思ってた。でも(米川先生から)『学校文化を知らないとだめだ』と言われたことから学んでみようと思った。受講までに数年掛かりましたけど(笑)。“学ばなかった自分”が学べば学ぶほど無知で恥ずかしいと思った。やはり学校文化を知る事、そこが大事だと思った。

増田 そうですね。学校文化を知らなければできてないかも。それがなければSSWの動きが違うかも。

高品 講座では、現場で実際に果敢に取り組んでいる学校長(統括校長)が講義をしてくれたこともありましたよね。本当に見本となるような方でした。

SSWを学ぶ前と学んだ後の違いはありますか

池田 通信で資格を取得してきた自分にとって、ソーシャルワーカーとしての1番大切な部分を講座で育てて頂いて、その上で学校という特別な場所や尊い子ども達について学びを持たせてもらったという点ですかね。

自分や、自分以外の人や、起こった物事やその背景、様々なことに対する見方が変わったことは間違いありません。

日下 学ぶ前は、色々な子どもや学校に関わる課題や問題が他人事でしたけど、学んだ後は人事でないことばかりになって、とくに実習はすごい印象に残ったし、かなりの職人の人達でしたから、転職してまでやりたいと思って、今はSSWrです(笑)。あのカッコよさ、これは年収が下がってでもやりたいと思った。

増田 学ぶ前は、漠然としたやりたさだったけど、現実を見て、逆にやってみたいと本当に思えて「やっちゃった」(笑)  SSWって面白そうだと思わせた米川先生の在り方が今も続けられるところに関係しているかな(笑)

小澤 そうそうそう、それあるかも

増田 でも現実はもっと大変でしたけど(笑)

江連 さっきも言ったけど、学ぶ前と後はぜんぜん違います!ずっと『講座に参加されてはどうですか』と誘われてたのに「学ばなくてもやれる」という感覚があった。でも、学んだら「よくやれてたよな」って感じ・・・。ワーカー個々のこれまでの実績はあるんだろうけど、SSWの実績じゃないんだったら学ばなきゃ怖いなって思う。今は多くのSSWrはいるけど、やっぱり“SSWってなにか”を学んでほしいと思う。SWが(どの分野でも)『一つのやり方でできる』と思ってること自体がこの福祉でない領域を理解していないことになるような気がする。知ろうとすることが大切と理解しているかどうかは大きな差。SSWを学ばずに「できる!」と思っていること自体が間違い。

増田 ソーシャルワークに“スクール”の“S”がついている意味を理解しているか、Sを知っているかどうかが大事、それが子どもや保護者や先生方の目を少しでも輝かせるという素晴らしさにも関わる。みんなの目が輝いたときは自分がわくわくもする仕事となる。

江連 S の意味の理解、それがないと自分の立ち位置がわからないと思う。あと指導と支援の違いも学ばなくては「本当のSSWの理解ができていない」って感じさせる支援者となってしまうと思います。

増田 そうそう、指導と支援、しっかりと考えて子どもに合わせているか、皆で指導していたらSSWがなぜいるのか、誰の代弁者か、役割分担としてのSSWも大切にしてほしい。

日下 僕は・・・本当になにもわかんないところから学んで・・・学校では、様々な課題を持つ家庭があることを見えてないことがあって、支援が必要な子にどう支援を届けるかを知りたくて学び始めましたけど、イメージが全く変わりました。まあ何度も言いますが実習が一番デカかったかな~。『こんな人たちがいるとは!』て感じですかね。

 SSWrに求められるものとは何だと思いますか

増田 全部自分の責任と背負い込んでいる先生達が「この人ならお願いしたくなる」なんて思ってもらえるもの・・・そこに求められる専門性やスキルは必要なんだけど、この人ならって思えるものがとても大切な気がする。一人で頑張ろうとする先生が多いだけに・・・。私もまだまだです。

小澤 この人はとことん付き合ってくれるって思わせれる人かな・・・豆さ、相手が欲しているときに応対できる、相手に合わせて動いてくれるって感じさせてくれる人かな・・・向こうが信頼できるって思わせてくれる人かな・・・

江連 ちょっと違う言い方すれば道聞かれるくらいの人かな?・・・

高品・日下 ありますね・・・、ですね、よく道聞かれる(笑)

日下 この仕事が面白いって思えるかも大切。

江連 やりがいが感じられるからという点では、私は子どもの成長ですかね。子どもの力をいかに信じられるか、信じたいけど焦る自分も出てきますが、この子ならっていう信じることができること、その経験を持つことそのものがやりがい。

日下 うん・・・まだ言える状況じゃないけど、なんだろな・・・今まで、感じてなかったけど、その子のことをずっと考えられることが、この仕事のすごいことかな~。それができるってところが大事なような気がします。

増田 「この道一本です」って人は、それ以外に目が向かず、悩むことや全く気にしてくれないことがある。あっ人のこと言えない私もいます(涙)。反省。

小澤 その道一筋だけだと空回りすることあるよね。自分のことでも実感(涙)。ソーシャルワークは分野が広いからベースはあっても分野の専門性はしっかり学ばないとだめだよね。だって私たちの支援の仕方で子どもは大きく変わるっていう怖さを知って、責任持って関わる必要があるよね。

江連 ソーシャルワークを学んでない人は支援の仕方が狭すぎて、広い目で見ることができないことがある。ソーシャルワークを知っていても縦割りで自分の分野しか知らない人はそれ以外の分野の人と連携できないことがある。色々な視点がないと、祖父母、障害者、家族などの視点はわからない。例えば包括的な支援って言いながら、自分のこだわりの分野だけの支援になることがよくある。

増田 そうそう、色々な視点から見れると言えば、ちょっと家庭訪問しても服装どうかな、部屋の掃除どうかなって、ちょっとしたことでも見れるのが “S”かなって思う。

江連 親の介護で子どもどころじゃないという保護者がいても“Sなら”それで終わらせず関係機関との連携を取っていくものかなって。ちょっと言い過ぎかもしれないけど現実的に広範囲の視点を持てていない関係機関も多く、まだまだ縦割りを感じる事が多い。

小澤 Sの視点ね。そうありたい。それがSSWr、いや本来のソーシャルワーク?とも思う。でもほんと疑問なのは、なんで子どもに関わる専門家って仲が悪いのだろうっていうこと。プライドなのかな。なんのプライドがあるのかなって思う分野かも。

増田 専門性としては、今後は保護者対応の在り方の学習ももっと必要かも。

江連 どうその対応をしていくかは大切なのにまだまだ確立できていない感じもしますね。

小澤 その分野で専門の心理士さんでさえ空振りすることあるよね。だからこそSSWrももっと学びが必要って思う。

全員 そうそう

増田 親の見立てをちゃんとできないと子どもまで辿り着けないこともあり、先生たちも保護者対応で疲弊しているから、親の対応をSSWrがどうするかそれが今後のSSWの要の一つになるような気もして・・・講座にもっとそのような学びがあってもいい。

江連 保護者に合わせてどう関わるかを理解できれば全然違うSSWにもなりますね。本来のお母さんを知ることが出来ること、そこが大事で、本来のお母さんが、今、どう変わってしまったのか等、知る人が大切。 

今後の課題はありますか

江連 さらにSSWが発展してもらうために新しい方々をどのように育てていくか、そもそも興味を持ってもらえるか。誰でもできるものではないというのもある。Sがつくことの意味を理解するセンスがある人をどうやって育てていくか・・・。できると思って(できないことを)やっちゃってた自分がいる数年を知っているから、同じようにやっても感じ方や定着の仕方は様々ということを踏まえてどう自分が動いていくかが課題ですかね。

小澤 SSWの経験では難しいこともあり、ときに出社拒否になりそうなこともありましたよ。でも実際を見るのも大事ですね。今、私はケアマネ業務が中心ですが分野が違うと本当に玉砕状態ってのもあるし・・・今の意見思い当たることあるぅぅ。

高品 うん・・・・なんでしょう・・・つながりを持てるようになること、それは僕の課題でもあります。そのつながりも関係機関とのつながりだけでなく、福祉を学ぶ学生が福祉の仕事をしたいと思えるようなつながりを持つこともあります。例えば、施設にボランティアに来てくれる学生が結局は福祉でない違う職業に就職していくことがあり、どう福祉の専門職へのつながりを持っていくか・・・それが課題ですかね。

日下 あのぉ・・・(うちの自治体は)SSWrに任せてくれる自由な感じがあるので、それを大切にすることが課題(笑)。そのためには、チーム内での支援方針決定会議等ができるような体制をこつこつと作っていき、しっかりとケースのすり合わせができるようにしていくことですかね。この流れを作れるかっていう課題ですかね。自分がそうしないと不安が出るってこともあるとは思いますが。

小澤 経験をもっと積むことが課題。SSW特有で求められる間合いや感覚がまだまだ自分にない、秋田犬になれるような嗅覚を持つこと。鼻が利かないことが専門の違いなんだってこと、自分でイライラする・不安になるのはまだまだってこと、組み立て方がわからないのがそういうことかな。それが嫌って感じる自分がいたかな。

増田 私は新しい方向で動いていくことが求められているけど、なにができるかなってことと、新しいと言っても自分の興味だけでやってはだめだし、やりたいことがいっぱいあるけど、どう伝えていくか、それも組織の中でどう伝えるかが課題かなって感じかな。それは学校にとっても有効な事として、社会福祉の視点を学校に入れていく事かな。そのために何ができるかなっていうところで、自分の仕事を大切に、そして楽しみながらやってはいますけど(笑)

江連 気づいたら福祉に携わって20年、自分の経験や実績を残り少ない時間の中でいかに仕事に結び付けられるのか、言いづらいことを言わずに来た自分がこれまでいたから言いたいことをしっかり言いながらも信頼関係を築いて次の世代を育てていくってことが課題ですかね。つまり後輩が活躍できるような場をどうもつかが課題ですかね。誰でもいいわけではない託せる人をどう育てるか。

増田 SSWについて世の中の関心は高いけど、それをできる人が少ない、ってことがこの業界の課題。ただ、誰にもできない?という難しい仕事のままではなく、関心を持った意欲のある人のために、わかりやすい仕事となること、その体制をしっかり作っていくことも今、SSWrとして関わる私たちの大きな課題だと思う。子ども達のために支援ができることを誇りに思ってほしい。だからSSWr養成講座は、そのような場の一つとして有効な場だと思うし、もっと多くの方に知ってほしい。

小澤 嫌われ役をやれる人が大切(米川先生?)そのような人がいないと育たない 。

池田 みなさんと比較してもまだまだ私は課題ばかりで・・・責任や重圧を感じてしまうこともあります。でもみんなとこうやってお話しすると本当に来てよかったと思います。「また半年頑張れる!(笑)」ってよくわかります。「SSWrとして何ができるのか」当たり前の問いですが「SSWrとしての私」を見直すきっかけになりました。皆さんに感謝ですm(. .)m 

講座の楽しみはやっぱりこうやって参加しなければお会いできなかったみなさんとの繋がりができることも大きいですね。受講を迷っている人がいましたら、ぜひ勇気を出して飛び込んでみてほしいと思います。 

【事務局より】
米川先生もお呼びしたら、本当に楽しみだったらしく予定より早く到着され!「個性が全く違う人たちの集まりが2015年度生、(集まっているメンバーを見て)この場が不思議」と言及する米川先生でしたが最後のほうでは「この場の素晴らしさ、その意味を知りました。頭が下がります」とのことでした。

 2015sei2

2016年度修了式

2016年度修了生や新学習者等による修了式にて

2016修了式2

3/5 新宿会場で行われた修了式では、多くの修了生が修了証を得ました。

今年も多くのSSWr等が参加する中、新しくSSWrも生まれました。修了生も多くファシリテーターとしてお手伝いに来ていただけました。

10年前のSSWr養成講座の前身となる市民講座に参加していた法人メンバーも駆けつけてくれました。

第5期 齊藤栄樹様 前介護老人保健施設副施設長 兼 法人内スーパーバイザー

SSW養成講座の印象をお話しいただけますか

自分は医療領域からの参加者と異分野だったもので、教育領域は難しいのではと思いましたが、ソーシャルワークの共通的な価値や技術を丁寧に押さえながら、教育分野にどう実践していくかを学ぶことができ、理解はしやすかったです。

AOT01740527 他の修了生の方も言っていますが、同期の仲間と一緒に相互のやり取りをすることで、物事に対する受けとめ方が広がった点も講座の良さだと思います。当然ながら、参加されている方も児童分野だけでなく高齢分野など様々で、講座そのものの広がりも感じました。どの領域でも活用できるものがある気がします。

結果として、可能ならいつかSSWを実践したいと思えるほどでした。

SSW実習では、私は2つの自治体に行かせてもらいましたが、どこも先駆的にSSWを広げようとした中でも人の優しさを大切にするという印象を受けました。いかに子どもやご家族、先生方のことを考えて動くかを直に見られ、自分の今の仕事でももう一歩頑張ればできることもあると思うことが多くなりました。

ご指導いただいたSSWrの方とは今でも交流がありますし、講座を通じて、最先端の活動をなさる人たち(指導者)との接点を与えてもらえることに感謝しています。

講座を通して実際のお仕事に役立ったことはありますか

問題解決には、自分だけではなく、クライエントや仲間や関係機関等の気持ちや感情をシステムに取り込んでいくことで効果が出てくるという点は、この講座に出なかったら持てない視点だったかもしれません。

難しいクライエントであってもその気持ちを大切にするという点です。

そうそう、講座に関していえば、通常の研修とは明らかに違う点があります。

普通の研修だったら、参加者の感情的な部分につながるようなことは見て見ぬふりをしたり、言いにくいことってありますよね。

主任講師の米川先生は、それを“さらり”と“明るく”伝えてくれるんですよね。
もちろん、それに抵抗がある人もいるかもしれませんが、その方の進みたい方向性や考えていることをいつのまにか理解されていて、その上での言葉や行動であるんだなあ~と後から実感したものです。

そんな姿勢を見せてもらうことで、自分自身の仕事においてもこじれた事例や困難があっても誰かが推し進めなくてはいけない事例には、先生のことを思い出して対処した事例が何度もありました。

それと講座以外の部分でも、米川先生には色々な体験をさせていただきました(現在形でもありますが(笑))。

例えば、別途、認定社会福祉士制度上のスーパービジョンもしていただき、また自分自身が手探りで始めたスーパービジョンのプロセスを振り替えらせていただきもしました。

先生と一緒に自分の考えを言語化していったことはとても意味のあることでした。

結果として、それを執筆させてもいただき、貴重な体験を本当に多くさせていただきました。

米川先生が相手のことを熟慮した結果として、明確な形で私のためとなることの贈り物を下さいます。インパクトがあり、尻込みをすることも多いのですが、強い後押しを感じながら、これがエンパワメントなのだと肌で感じ学び取っております。先生のサービス精神は並外れていると思うんです。この感謝の気持ちを直接先生に形としてお返しすることはできていませんが、仕事の場面で、後輩に同様の思いを贈って行きたいと考えています。

SSWを学ぶ前と後の違いはありますか

最初は、SSWrを学校の中で、各機関を調整する者と思っていましたが、そんな簡単な解釈ではなく、家族や地域の資源開発も行ない、クライエントの声を反映、またはすくい取っていく、ソーシャルアクションに溢れた職種なんだと思うようになりました。

とくに合意形成を大事にし、エビデンスを捉えながら子どもの周辺環境を作っていく、マクロレベルのソーシャルワークでありながらも丁寧にミクロレベルのソーシャルワークをしていくという縦横無尽な動きが求められる点を感じましたね。

とくに“学校文化”がある中で、子どもが個人として尊重されるためには、子どもから発信することが難しいこともあり、即時に必要な機関とアクセスし情報を共有していく行動力が求められると感じました。

今後の課題はありますか

先端的な技術を学び、クライエントに対するソーシャルワーカーとしての姿勢は取れるようになってきたと思います。ただ、とても新しいことばかり学んでいるために所属組織や職能団体等と学びの差があり、それをどう理解いただくかの難しさを感じることがあります。

認定社会福祉士に関わる研修のあり方も東京と地元では全く異なります。
さらに社会福祉士ではない後輩も多く、意識の違いは当然ながら出てしまいます。
そのため、ライセンスのない後輩であってもソーシャルワーカーらしい意識や日々学ぶ姿勢を持てるように関わっていくことが課題だと思っています。

第4期 福島恵美様(茨城県SSWr) 堀江圭以子様(小平市SSWr)

今回は、修了後、約1.5年経って、修了生2人へのインタビューを同期の浦上(事務局)が行ないました~

SSW養成講座の印象についてお話しいただけますか

IMG_2367

福島:ちょっと話がずれますが、SSWrになってから、本当に困り、頼って飛び込んだのがこの講座なんです。

今思えば、SSWを学ばなければ本当に自分勝手な活動をしていたかもしれないと思うと怖いくらいです。今でも講座で、学んだ内容を手帳として持ち歩いてもいますよ(o^皿^o)>゛。

でも、正直、講座は、すんご~い疲れたし、自分のできないところの指摘に“キャー”ということもあり、最初はしんどかったかなあ・・・(^^;)””。

とくに専門職は自己覚知が必要だと言われていますが、自分では触れなかったこと、もっと言えば触れたくなかったところにも触れなくてはならなくなったことも印象に残っています。

ただ自己覚知がしっかりでき、つまり自分と向き合うことで、様々な点が自分の欠点でもあり、逆に長所でもある!ことに気づいたことは本当に自分のあり方に影響を与えました。

これがなければ、しっかりとした専門職としての自覚は育たなかったかもしれませんね~。なぜなら、今では、あのときよりは、自分の幹の部分はぶれず、枝で柔軟に周囲に合わせ、なびくことができるようになったかなあと思います。まだまだですけどねぇぇ。

そう言えば、なんか今日、養成講座をのぞいてみたら、皆笑っていて、私たちの時よりも、もっと楽しそうで、エネルギーもらって帰る人の姿を見てすごいなあぁぁと思いました。意識のある人が多くなったのかなあぁと思いました。

堀江:確かに講座を受けているときは大変でしたし、米川先生に“く~っ(拳骨)”て思ったことがありましたね(笑)。ただ、あのときは、わからないことがあっても、あとから、またはSSWrになってからわかることが多かったですね~。

そういう意味では、自分の持っていた軸を講座を受けてさらに肉付けできたことは、講座参加の大きい部分だなと思います。面白かったのが最初に思った自分の軸やSSWr像は講座を通じて改めてそれでよかったのかもしれないと認識できた点ですね。

自己覚知では、自分の腹黒さはぼんやりわかっていましたけど、それをまざまざと自覚できた(あはははははは)(笑)。まだまだ腹黒さをはっきり出せないこともありますけどね。でも、それも大切な腹黒さかな?なんて日々反省もしながら進んでいる所です。

講座を通して実際の仕事に役立ったことはありますか

福島:“子どもに好かれるのがSSWr”でなく、“子どものためを思って動くのがSSWr”であり、本来の支援でもあるという米川先生の言葉がとても印象的でした。目的をどちらで動くかで全く異なってしまうSSWとなってしまいますしね。

まだまだ難しく、今でも悩む時もあるのですが、、、よく「その子の全てを受け入れることが大切だ」という研修があるのですが、子どものことを考えると、あるがままを受け入れる難しさがときにあり、もちろん、この曖昧さの線引きができることも今では専門職として必要ということもわかってきたのですが、あのときは、必ずしもなにもかも全てでなくともよく、将来を捉えた受け入れの節度が必要なときもあるという学びが本当に自分の視点を広げてくれたようにも思います。

初任者にとっては、“SSWrは、子どもに好かれないとだめ!”とか“全てを受け入れなくてはだめ!”という認識だけでは、つらいかもしれませんよね。もちろん、子どもとの関係性を軽んじる意味ではないことを踏まえる必要は絶対ありますが。

そうそう、講座で役立ったと言えば、『ドランゴンボール方式』は、とても面白かったです。困難を乗り越える面白さ、ネガティブな認知の転換ができる内容だったので、今も(困ったとき)たまにその考えを思い出しながら、実務に携わることもありますよ。

またSSWの動き方として、学校批判ではなく、学校内の素晴らしい先生との繋がりをどんどんつくっていくことの大切さを学び、学校との関係づくりに緊張するというより、わくわくするようになりました!こんな楽しい視点も大いに役立ちましたけね。

堀江:役立ったと言えば、今でも「コーチング」における会話の技術(アセスメント技術)で、クライエントを理解するために、その人が大切にする核となる“幹”をしっかりと捉えることは常に意識をしています。

そして、SSWrは、人の上に立ち、先生や他専門職へコンサルテーションするとか、対等な存在として意見を言うということでなく、子どもを含めた全ての人のウェルビーイングを高められるような“縁の下の力持ち”となってほしいという学びからの、その意識はいつもしているかなぁ。

ちょっと観点が変わりますが、これがなかったら表面的な現象(言動・問題)にとらわれて、幹でなく枝の情報で動いていたかもしれないですね。結果として、将来を見つめながら様ざまな人達に関わる大切さを持つようにしないと、目指す方向性もわからなくなり、自分自身がぶれぶれになるんですよね。

講座では、自分がいつもしないこと、参加者の方に演習として、専門職がすべきことだけでなく、してはいけないことを仲間の協力を得て体験を得られることから、色々な専門職としての姿勢や、自分のあり様を知ることができました。

参加者の方がよく受け止めてくださったなあと思います。先生にもそうですが参加した皆さんにも本当に感謝ですねえ。

SSWを学ぶ前と学んだ後のSSWに対する考え方の違い:SSWrになってからの気づきはありますか

福島:SSWrって、よく一人職場で、勇気のいることで、大変って言われますよね。人によっては敵の中!?なんていう人もいましたが・・・。

でも、講座受けた後は、理解してもらえる人がいない、たった一人の職場ではなく、素晴らしい先生達、失礼でなければ仲間達のいる場へいくんだぁ!という意識の差を持つことができました!

だからこそ、今では先生たちの魅力、教育への熱さの素晴らしさが、本当によくわかり、よくいる単なる表面的な教育批判者のスタンスではありません。先生たちの頑張り感、困り感、それらを理解するワーカーとしての姿勢を大切に持っていきたい、そんなふうに思っています。

ただ、先生達と共に歩んできた今では、そんな思いと共に先生方に、“先生達の素晴らしさ”をもっともっと知ってほしい、そんな思いを持つほどにもなっています。

この頃は、自分の頑張りに先生達が色々な点で逆に気を使って、くれるようにもなりましたぁ(嬉)。

それと講座前では、SSWrなんだから、なにかをしないといけない!って思い過ぎ、肩を緊張させていましたが、学習後は上記のような思いから、先生達との連携が進み、自分だけでやらずともどんどん子どもや学校が変わるのを感じることができました。だから本当に楽しい仕事と思っています。

このことは、他の専門職とも似たようなことがあって、学校によっては、様ざまな専門職との連携ができているようで、相互に理解できていないときがあります。そんなときは、SSWrとして相互が理解し動けるように再共有する機会づくりを大切にしていますし、SSWrとして皆さんがチームで動けるような点を大切にしています。

堀江:私も学校の先生は、子ども達のためにいかに果敢に教育に向き合っているか、その素晴らしさをSSWを学ぶことで実感しました。それまでは、一般的な方が持つ学校のイメージも持っていました。もちろん、実務につけば学び以上にその素晴らしさを実感したものです。

私は拠点校配置ですが、しょっちゅう先生や生徒とお話ができるんです。そんなことを通じて、校内委員会など、今では職員の一人として参加させていただくようになりました。でも、先生達とこんなに密な関係を築けるなんてと本当にあの頃は思わないほどの状況に驚いているほどです。

SCの先生方と異なり職員室に机を置いているのですが、そのことの利点としては、先生たちの日々の動きを理解できるってことなんだと思いますね。

◆SSWrとしての“やりがい”や“楽しさ”ってなんですか

堀江:そうですねぇ・・・やっぱり、子どもと遊ぶときかな。。。とても悩みを持ったり、自分のことを精一杯考えている子どもと一緒に遊ぶなんてこともあるんですが、そんな子ども達の笑顔が出るときはとても楽しいです。

それと、関わらせてもらった子どもからの温かい手紙も、とてもやりがいの一つです。もちろん全部のケースがそうなるわけではありませんが。

そういえば、以前、先生方が私を他の方へ紹介いただいたときに「一番お世話になった方です」って紹介くださったときには本当に嬉しかったですね(笑)。

福島:なんといっても関わった子どもが成長していくのがやりがいですね。

具体的には、これまで中々自分達と向き合えない子どもがまたは先生がお互いに向き合おうとしてくれた時は“たまらない~!”って感じですね。これがなきゃやってられないかも・・・。

そして、これまでの生活と違う生活を子どもが送れるようになる点がとってもやりがいですね。一方で、これまで関わってきた子どもが、自分の手から離れて自立していくときは、寂しくなることもあるんです。でもこれが、嬉しくもある瞬間なんですけどね(笑)

◆SSWrに求められるものってなんでしょうか

福島:やっぱり自己覚知ですかね。

自分の力量を理解する意識は常に必要で、自分のできないことをしっかり認めることも必要ですかね。チャレンジしたいことは誰しもあるものですけが、困難なケースが多いからこそ自分の限界を理解して関わることが必要で、一人の思いだけではうまくいかないことが多いです。

ですので、依頼があれば、子どもと直接関わる前には、しっかりとしたアセスメントが必要で、自分たちの関われる限界や義務教育内の限界など、力量の他に職務の限界もとらえていくことが必要です。

これは、安易に関わることが、子ども達に失礼であることを知れば知るほど、そこを理解する大切さを感じています。逆にいえば、自分が何をできるかの行動力がわかっている必要がありますね。

また、困難なケースに関わる専門職だからこそ、ポジティブスタンスをいかに持つかは大切だなあと思います。違う視点から言えば、子どもに対して多くの悩みを持つ先生方というよりは、子どもに対して多くの悩みを持っていただける先生方自身に、このポジティブスタンスを知っていただけるようにすることが、子ども支援だけではないSSW(“児童”ソーシャルワークでなく、“スクール”ソーシャルワーク)という醍醐味であるという認識が必要かなあと思っています。

堀江:そうですねぇ、まだまだ私が言える存在ではないんですが、学校(先生方)は子どものことで困っているけども、子どものストレングスがどこなのかをぶれずに見ていく専門職としての立ち位置を持つことでしょうか。

その困り感を出している子どもの背景をしっかりとらえ、困る行動をとる子どもの困り感を理解する姿勢、そして、子どもができている素晴らしさを本人や先生へ伝えていく姿勢ですかね。

ただなんといっても、そんな困っている子どもに、先生との関係性を取れていない子どもに、実は学校の先生達は『あなた(子ども)のことをとっても好きだったり、認めたりしているんだよぉ』という実感を持ってもらう繋ぎの役割(SSW)を持てるということがとても大切な視点なんじゃないかなあと思っています。

◆お二人にとって今後の課題とはなんですか

堀江:拠点校としてのSSWr理解をさらに深めていくために、情報発信をいかにしていくか、そして先生や保護者の方々にいかに理解していただくかが課題です。この点は、歴史のあるSCの方々から見習う点もあります。

福島:課題だらけです~(笑)。そうですね~、中でも、う~~ん、SCみたいに公に働けるようになることがベストなのか、それともどれだけ裏方で働けるかがベストなのか、悩んでいる所ではあるのですが(縁の下も、たまには研修講師等を通じて公に出されることもあり)・・・・、やっぱり自分のさらなる専門性をいかに着けていくかという点ですかね。そして、SSWをさらに経験をしてきた課題としては、自分の個性を活かしたSSWをどのように構築していくかなど考えています。

IMG_2362二人を大好きな米川先生も来ちゃいました!

第2期 染谷涼子様 A県内保健所相談員

SSW養成講座の印象について

染谷涼子 様

う・・・ん、知識詰め込む講義という学習って感じじゃなくて、実際のロールプレイや面接の演習を通して、自分と向き合いながらも周囲のみんなと講座をつくっていく作業という感じだったと思います。
それが苦しい作業でもあるんだけど、仲間の存在の強さゆえにできていくという感じでした。逆に苦しんでいる仲間に自分が何ができるのかを考えることで、実は自分がなにかをしないといけないのではなく、相手の強さを信じることや見守ることによって、その人が成長していくということも知ることができました。
そこから自分がどのように支援者としてあるべきかを様々な意味で考えさせられました。
とても印象に残ったのは、仲間(先生含め)ができて楽しかったこと、そして講座が本当に楽しかったから、一番長く(4年間以上)学んでいたような気がします。
自分に対する色々な見方自分だけではできない見方ができるようになることで、支援者としてどうあるべきかの手ごたえや充実感がすごいありました(笑)。その効果が切れ始めるところで次の講座が始まるというような状態で、疲れたということは全くなく、もっともっとと自分と向き合う作業を続けていたと思います。
自分自分(中心)という考え方が全く変わってきたのは3年目くらいからで、人より時間が掛かったのだと思います(笑)。

講座を通して実際の仕事に役立ったこと

仕事という範囲だけでなく自分の生活や生き方に大きな影響を与えたと思います。自分がいかに生きるかを考えたのだと思います。仕事に限定すれば、自分が先導するのではなく、相手が進みたい方向に沿って歩いていくというか、そういう~支援をしたいなと思うようになりました。それまでは綺麗な恰好のよい援助を求めていたような気がします。具体的には、いかに目の前の人達ができることを引き出し、支援していくかというに辿りついたのだと思います。
また自分の意見と違う人に対しては中々理解できないこともありましたが、そういう意味では、講座を通して色々な見方を考えるようになり、視野が広がったという気がします。

SSWを学ぶ前と学んだ後のSSWに対する考え方の違い

ちょっと回答が違うかもしれませんが、SSWを学んだことで、子どもととっても関わりたくなりました。実習がここにはとても影響を与えたんだと思います。
例えば、子どもには、自分自身の人生の選択を自分でしていいんだというSSWrの姿に“すっすごい!”と思いました。子どもの力を信じて子どもの力が発揮できるようにきっかけづくりをしていく姿、子どもが必要な時に必要な分だけ背中を押すサジ加減の絶妙さがすんごいなあとSSWの伝えづらいよさを実感できたことが学ぶ前との違いだと思います。
あ~思い出しましたが、ある区での実習中真っ白になってしまったことがあり、急きょ米川先生が実践される学校での実習をさせていただく機会を持ちましたね~(笑)。そのときに「真っ白な自分を大切に」という言葉をもらったのを覚えています。
「それでいいんだ!」となにかを考えて出さないといけないと思っていたけど、その白さも、そんな自分も、どんな自分もありなんだと認めることができました。
そこからの学びは、そういう自分がいるということを受け入れてあげる気持ちを大事にしたいなあと思いました。とくにどこか自分の一部を受けとめられないと、目の前の人のどこか一部分も認められないのじゃないかとも思いました。
また「ここぞというときの一手を打つ」という言葉を講座や実習中に米川先生から聞きました。とくにケース数が多く丁寧な支援ができない状態に置かれたときにこの一手がいかに重みのある一手となり得るか、そしてこの一手をすべきときを見逃さずに打つことがいかに重要か、実感できるケースにも後に関わりました。
そのおかげで、本当に些細なのかもしれない一手が数撃ち当る一手とは違い、大きな一手になり得るのだと思いました。自分の仕事でもで学ばせてもらえたものの一つでもあります。

今の仕事のやりがいや楽しさ

染谷涼子 様 講座を通して今の職場に転職できました。これには本当に講座で学び自分と向き合ったことが関係していると思います。これまでの仕事ととても仕事の内容は変わりました。目の前の人に嫌がられるような仕事をせざる得ないことも多くなりましたが、以前ならそのようなことがあれば自分のできなさや能力のなさを感じてしまっていました。でも今では、大変な中でも生きている人々の強みを理解しすごいなあと思うようになりました。
その中で少しでも今の辛さを和らいで、少しでも生きやすい生き方をしていただきたいと考えています。講座で仲間がいたからこそ、辛さが取れたときの楽(らく)さを体験できたのだと思います。そんな体験に繋がることが些細でもできればいいなと、その人の強さを大切にしながら実感するようになりました。

SSWrに求められるもの(資質や技量)

私はSSWrではないですがソーシャルワーカーとして求められるものと考えるのならば、いやあ私にはこんなことを考える資格はないという前提を持ちながら、自分が大切にするものをお話しすると「気持ち」かと思います。これは目の前の人にどう自分があるべきかにも関係するものですが、私の気持ちとしては「少しでも幸せになってもらいたい」という気持ちですかね。そのためにはもっともっと感性も知識も決断力も携える必要を感じています。私自身がまだまだです。

今後の自分自身の専門職としての課題

染谷涼子 様 上に挙げたことに加え、“失敗を大事にする”ということをしていきたいと思います。まだまだ自分が失敗することを恐れてすべきときにすべきことを躊躇してしまうときがあります。もちろん失敗してもいいというものではありませんが、日々のケースが本当に様々な重みのあるものですので、失敗が起きても仕方がないケースばかりなのです。でもこれは自分の力量不足も関係していますし、多くの人との仕事を通じてそれを実感しているということも関係しています。まだまだなんですよね。

後輩へのメッセージ

最後まで講座を受けてもらいたいです。講座を通じて先生や仲間に対する疑問、反発を抱えることもあると思います。
でも途中で自分との向き合いや自分の限界を決めつけてしまうと、自分への成長のきっかけもそこで終わってしまうのだと思います。
やだなと思うことほど、絶対自分に返ってくるものがありますのでぜひ自分にチャレンジしてもらいたいと思います。そのためにはいい仲間作りをしてもらいたいと思います。そして、またその体験を後輩に伝えられるようになってもらえたらとても嬉しいです。

その他

現場では、要保護児童対策地域協議会等、SSWに関わる児童支援に携わっておられます。この他の講座参加中の業績は以下です。
米川和雄・染谷涼子他(2011) 「スクールソーシャルワーカーによる教職員メンタルヘルス支援の実践
~スクールソーシャルワーク教育課程におけるメンタルヘルス支援の学習の提案~」日本精神保健福祉士学会 第10回学術集会
染谷涼子(2012) 「精神障がいの分類と実際―ICD‐10について就労支援の事例―(第4章)」阪田憲二郎・米川和雄他編著 『精神障害者のための就労支援―就労マナー実践編―』 へるす出版, pp-155-165.

講座の皆様を応援する米川講師(中央)と修了生一同 「お会いできる日を楽しみにしております!!」

第1期 菊池やす子様 茨城県内市教育相談員(学校心理士)

SSW養成講座の印象について

菊池やす子 様

講座を受けるにあたって、“面接の腕が上がる技術を効率よく教えてもらえるだけで十分と思って参加したのです(すみません)。そして、正直、最初の頃は、この講座がどこに向かって進んでいくのかなかなかつかめずにいてとても不安だったのを憶えています。
でも、講座が進むにつれて、自分自身が揺さぶられるような不思議な感覚を味わいました。もしかしたら私自身も米川先生が私の方向性を示せるのかを試していたのかもしれません。そのような私に先生がその行為に大きく応えようとしてくれていたのかとも思います。
そのため、毎回、講座の終わった後には、とても自分と向き合うことが苦しかった半面、自分をしっかりと持つことを感じつつあったように思います。
そして、講座が終了したときは、自分の“専門職として?”“心の持ちようの?”基盤が安定し今までにない色合いの人間になったように感じました。なにより、それまで以上に積極的になったという印象が残りました。
なお、いま、教育相談員として10年以上携わっていられるのも、講座以外でも学会発表や本書執筆などの機会を与えてくださった米川先生のおかげかもしれません。とっても先生には感謝しています~。

講座を通して実際の仕事に役立ったこと

色々ありますが、とくに職場のカンファレンスの時に、今までは心理面からの意見しか言えなかったのですが、講座でケース会議の進め方・分析・配慮する点などを教わることによって、いろいろな立場から柔軟に発言できるようになりました。講座での多職種のケース会議の学習がとても勉強になりました。

スクールソーシャルワークを学ぶ前と、学んだ後のスクールソーシャルワークに対する考え方の違い

菊池やす子 様

スクールソーシャルワークとは、非常に【幅の広い】ものという考えに至りました。
これまでは、子ども、子どもという支援観ばかりでしたが、困難に直面している子どもを取り囲む環境すべてに関わるということ・・・子ども・保護者・学校関係者・福祉関係の諸機関・医療機関・地域の諸関係機関など、子どもに関わる全ての人々・組織が対象となり、その活動の幅が広いというのがわかりました。また、学校教育・福祉・心理・医療などいろいろな視点から解決策を探っていくというのもわかりました。

教育現場で活動する教育相談員としてのやりがいや楽しさ

子どもとその家族や周囲の人たちの間に立ち調整していくところが、積極的に関わっている感じがして楽しいです。また、各個人が元来持っている能力を生かしそれを発揮できるようサポートしていくところもやりがいを感じます。
個人や全体の変化に関与できることも魅力あるところですね。
スクールソーシャルワーカーに求められるもの(資質・技能)
私自身は教育相談員ですが、教育現場で活動する者として求められるものということで、お応えするならば、その子どもの何が問題でどこを調整したらいいのかを把握し、そのニーズに合った援助をどれだけ適切に支援できるか、また、子どもが持っている可能性をどれだけ理解して伸ばしてあげることができるか、また、周囲の関係者たちとどれだけ信頼関係を築き、それぞれの働きかけをどれだけ高めてあげられるかなど、多様な力が求められていると思います。そのために私も日々研鑽を続けています~。

今後の自分自身の専門職としての課題

【広く深く】
子どもに関係する諸機関や人々と連携できる力を養い、教育・福祉・心理・医療などいろいろな角度から子どもや家庭が抱えている問題を見通せる目を養うことですね。
子どもの側に立って・親の側に立って・学校側に立って・医療福祉の側に立って・・柔軟に自由に動ける、柔らかい思考を持つこと、今後ずぅ~と持つべく課題だと思ってます。

後輩へのメッセージ

私が一番大事にしていることは、人としっかりと向かい合い関わり続けるということ。関わり続けていれば、人は必ず変わってくると信じていることです。
ぜひ講座を通して、皆様が自分を信じれるようにもなっていただきたいと思います~。

その他

現在では、教育相談員を育てることも担い、担当地区では初の10年以上勤務の教育相談員となっておられます。また講座中以降以下の業績等があります。
菊池やす子 米川和雄他(2009) 「多職種ケース会議におけるケース担当者の認知的・行動的変容の効果-スクールソーシャルワーク演習方法の提案-」 第11回日本子ども健康科学会学術集会
菊池やす子(2010) 「学校教育に関わる様々な専門職の実践:教育相談員1(第5章第3節)」米川和雄編著 『スクールソーシャルワーク実習演習テキスト』 北大路書房 pp108-109.
菊池やす子(2012) 「子育て支援Q&A(新任SCに対するSVを担当)」子育て支援と心理臨床(5月号), 154-155.
講座の皆様を応援する米川講師(中央)と修了生一同
講座の皆様を応援する米川講師(中央)と修了生一同 「お会いできる日を楽しみにしております!!」

第1期 笹島 典子様 前杉並区SSWr

SSW養成講座の印象について

笹島典子 様

そうですね、先生の印象がとても強い?というところもありますが、“講座”のところから言うと、毎回、自分の発言や考えを求められることがとても多くて、つまり自分と向き合うということなんですが、そんなに自分と向き合うなんていう経験は今までにしたことがなかったので、正直とても辛かったというのが印象に残っています。そして、そんなだから講座の日の朝は、会場に行くのがおっくうなことが多かったです(笑)。正直に言いすぎてますでしょうか?
でも、なぜか講座の終わりには、その分、毎回、新鮮な気分になれて充実した気持ちを持てたのを覚えています。・・・そうですねぇ、、、そこまで自分自身に向き合う機会を持てたことが新鮮だたっんだと思います。
自分はもともと何か発言をすることなんて苦手なほうだったんですが、それにチャレンジできたということ自体が充実していたような気がします。
だから、この講座でなければ、参加している仲間とここまで密な関係を持って話すことなんてなかったな~って思います。
これにはやっぱり米川先生のなにかが関係しているようにも思います。なんか変わった人で、変な人?(笑)、やだな~って思ったこともありますが、逆にそれが魅力だったりしましたね。本当ですよ。今までの自分が出会った先生、師とは違うタイプですよね。先生のお人柄になにかの興味を湧き立たせるものがあったような気がします。

講座を通して実際の仕事に役立ったこと

講座において様々なワーク、ロールプレイを通じて、色々な場面を練習することで、実践に役立つ技能、スキルが自然と身についていった気がします。現場にでてはじめてわかったことですが、実際の仕事での様々な面談の場において、自分の予測通りにならない、自分の思う通りにならないということもたびたび生じます。もちろん心の中はざわつき、慌ててしまうようなこともありますが、、、そう、どんな状態であっても頭の中では冷静でいられるように思います。講座を通して自身が鍛えられたという感じでしょうか。

SSWを学ぶ前と学んだ後のSSWに対する考え方の違い:SSWrになってからの気づき

最初は、SSWが子どものために尽くさないといけないという考えで、メチャクチャ学ぼうと思って講座に参加しました。講座に参加したときには、必死さが出てたと思います(笑)。
だから講座中はSSWとはなにか?と問われてもその問いに答える余裕がなかったように思います。では今ならその回答があるのか、と言われればどうでしょうか?私にとってはSSWとは何かという問いは、永遠のテーマだと思っています。
ただ、自分が実践する中で壁にぶち当たり悩んだ時期があって、
そのときにとても感じたのですが、必ずしも自分自身が子どものためになにかをしなければならないというものではなく、そんな思い通りになるものではなく、子どもをほんわかと包む立場であって直接子どもの何かを変えていこうとするのでなくていいのだと感じるようになりました。
自分がかかわることで少しでもその子どもをとりまく環境に違う風が入る、それが直接的な自分の行動により子どもが変わることでなく、間接的でもいいということが最初とは明らかに違うところだと思います。
自分だけではなにもできないことを気づけたこと・・・それを思うとそれを気づかせてくれたのは職場の仲間のようにも思います。
だから、今でもSSWrとはなにかについて、まだいい表現ができないのですが、ケースに向かっているときにいつも思うこととしては、“なにかしらの風が入れられればいい”そんな存在がSSWrであると思っています。

SSWrのやりがいや楽しさ(なぜSSWrへ転職したのか?)

笹島典子 様 自分自身では転職しようと思ってはいなかったのですが、講座を通してのこともありますが、SSWrとなれるかもしれない機会を与えられ、チャンスが訪れたことから、ぜひやってみようかと思ったことが転職へのきっかけです。この機会があったおかげで本当によかったと思います。
今まで色々な仕事をしてきました。夫の転勤などもあって、これが10個目くらいの仕事になると思いますが(笑)、、、
SSWrは、自分自身が力を入れてできる仕事となる最後のものになるのかなあと思っています。これだけエネルギーを注げる仕事と巡り合えたことにとても感謝しています。
そして、楽しいのはやっぱり、子どもと一緒に遊ぶ時ですね!!!
例えば、自分と出会ったときに一歩も外に出られなかった子と一緒に色々な時間を共有できるところの幸せさ、家族以外の人なのにこんなに楽しめると思えるところに幸せを感じています!(笑)
その分自分の子どもには・・・ですが(泣)。。。でもこの頃は息子もようやく呆れながらも私の仕事についての大切さを理解してくれているようにも感じています。
それとやりがいを感じられるようになったのは、この頃で、SSWrに成り立ての頃はまだまだ感じていなくて、色々な人と色々なことをやることの楽しさ、意見を出し合っていくことの大切さについては、本当にこの頃感じるようになっています。
今、8名のSSWrで仕事をしていますが、複数体制で実践することの大切さを感じているところです。まだまだ不安定な雇用体系で、怒りを感じること悲しさを感じることもありますが、組織的にも向上していっている状態はこれまでの積み重ねが生きてこそなのかもしれません。

SSWrに求められるもの(資質や技能など)

笹島典子 様

一番このお仕事について難しいなと思ったのは、学校の先生や福祉の専門職とお話しするときは専門家としての立場をもって大丈夫なんですが、子どもや保護者の前では、専門家だけど前面に専門家の顔を出すと失敗するなということを感じています。
始めて保護者の方とお話しした時に曖昧な返答をしてしまいました。そのときに「それは専門家としての意見ですか」という厳しい問いにしっかりと応えられなかったのです。今では専門家でなく、1人の人間としての意見として言えたらよかったと思っています。それがとても求められているような気がします。でもそれってとても難しいことで、自分の仕草や表情でもそれを自然に示せるようになることが本当の専門家のように思います。
ちょっと質問に的確にお応えできてないかもしれませんが。。。。
どこまで自分達に本気に関わってくれるかを子どもや家族は見ているように気がします。そこに中途半端な対応では関わらないほうがいいかなあと思っています。

今後の自分自身の専門職としての課題

もう一回社会福祉(士)の専門性について勉強が必要だと思っています。今、実習に来ている学生は福祉をしっかりと学んできています。現場に立たせていただいて思うことですが。
本当に今の自分のしていることが世の中のためになるならば、自分自身は福祉の基礎に戻り、もう一度、勉強したいなと思います。
もしできるならばですが。SSWrになりたいと頑張って勉強してきている学生を見ていて、もっと自分も勉強しなければと思ったんです。
自分のしていることの裏付けや根拠となる知識が必要だと思っています。
後から続く人達を大切にしていくためには、単に経験だけでない、かつ知識だけでない活動にならなくてはいけないなあと思っています。

後輩へのメッセージ

笹島典子 様

ぜひぜひSSWrを目指したいという方々には色々な経験をしてほしいと思います。とくに本当にSSWrになりたい方は色々な寄り道をしてもらい、例えば、福祉職に関係ない仕事をすることなどもいいと思います。多くの失敗経験等を含めた豊富な経験から紡がれたその人なりの“人間としての厚み”を持ってもらいたいと感じています。人間としての厚みを持った分、多くの人を受容できる厚みになると思うからです。
あっこれがぴったりな感じでしょうか(笑)。
そして講座に参加される方々にはぜひ自分を大事にしてほしいです。人のために尽くす専門職だからこそ自分を大事にしてほしいと思います。自分自身が楽しめる時間を大切に過ごしてください。
ぜひ講座を通して皆様なりの大切な考えを育ててほしいと思います。応援しています。

その他

現在、10名弱の所属SSWrの中心的立場を担い、組織的に担当地域内SSWを行なっておられます。