第6期生 座談会:池田様 江連様 小澤様 日下様 高品様 増田様

今回は第6期生が年に数回集まっているという情報をお聞きし、その第6期、2015年度会に潜入しました(笑) ときに他の期の方も敷居なく参加、お呼びしているとのことです。 新宿にあるお洒落なバーにて、座談会形式にてお話しくださったことを紹介します。
びっくりすぎるくらい終始笑いが絶えずお互いを認め合う場になっていました。

2015sei
左から 日下さん(都内SSWr1年目)  小澤さん(都内SSWr経験1年)  米川先生  高品さん(障害者施設)  池田さん(I県SSWr3年目)  江連さん(都内SSWr5年目)  増田さん(K県内SSWr3年目)

今、振り返って養成講座の印象はどうでしたか

増田 いや~講座参加があって今があるって感じですかね。ちょっと話しが違いますが、同期と話す場をこうやってたまに設けています。この場は本当に「エネルギーもらえる場」で、あと半年やれる!とかって感じる場なんですよね。この場は“自分を確かめる場・確認できる場”でもあるんですよね。講座あってのこの場です。

全員 うなづき この場が自分の在り方や相互の在り方を確認する場になっている。そうね。そうよね。

小澤 いや~講座は面白かった~。米川先生のブラックジョークが面白すぎ(笑)

池田 私は、とてもつらかった時間という印象もある・・・自分と向き合うの嫌だったなぁ~。企業出身の私にとって自己覚知にあんなに時間を取ることってなかったから。

日下 私は講座に自己覚知しに行っているって感じでしたよ~。

江連 講座は全てが自己覚知。

池田 好きな自分とも嫌な自分とも会わないといけない。でもそんな自分を受け入れていく過程の中で、自分以外の誰かを受け入れていく力も身についていったようにも思います。

増田 「自己覚知ってなんだよ!(辛!!!)」って思う時もあったし大変だった。でも今はそうやって学んだからこそ、それができなければ、この仕事は無理だよってわかる。ちょっと違う言い方をすれば、自分自身を知ることで目の前の人を受け入れていない自分がいるってわかるようになる。自分を知ることが少しできるようになる。

江連 だから、相手の話を聞けることもできるようになれば、聞けない自分がいるんだって理解もできるようになる。自分を理解することができるって、できないことをできると思うっていう視点ではなくなるのかな。

増田 講座ではいろいろな視点から自分を演じることもあり、本当に印象的、自己覚知って難しい!って感じることが多かったっ。

小澤 自分のこと、向き合うって普通ないよね

全員 あんな経験しないしね。自分と向き合うってないよね(笑)。そうそう。

講座を通して今の仕事に役立ったことはありますか

高品 自己覚知と関係しますが、人の見方が変わりました。自分の先入観や価値観から人を見ていたものが、自分のそんな価値観などを理解してから、それと同様に目の前の方々の先入観や価値観を理解して、つまり相手の見方を知ることで、それを踏まえてその人を理解するというようになりましたね。

増田 こういう人は向かないというのがよくわかったものの一つとして、資質向上チェックがあった。あれをやるとレーダーチャートに本当にそうだな!って思う結果が出る。

 チェック事項を全くできていない人が周囲を振り回すこともあり、「この人どうしてこうなんだろう」と思うと、チェックしたときに全く理解していないことが多くあるのも驚き!「ああこれでは無理」と思って、それを理解して関わるようになった。

だから相手の理解度に合わせてこちらが応対する必要があるんだと思った。逆にあのようなことをしなかったり無視したりすれば、相手に合わせて応対するのではなく、自分に合わせて対応してもらうということになるように思える。だから、あのような(自己評価の)視点をちゃんと指導してくれる場がないと困ると思った。

SSWrになろうとする人が今までの自分をちゃんと加味してSSWをやろとしているのかどうかが認識できるのは大事なんだと思った。ただ、そもそもそのような場に到達しない人が本当に多くって、ワーカー自体において現場は大変だと思った。これは子どもに関わる関係機関全体に言えることのようにも思う。

江連 私は講座を通して自分が変わる必要があると思った。SSWを学ぶ前は、ソーシャルワーク経験があるから自分にはSSWはできるって思ってたから養成講座の話を知っていても受講する必要はないと思ってた。でも(米川先生から)『学校文化を知らないとだめだ』と言われたことから学んでみようと思った。受講までに数年掛かりましたけど(笑)。“学ばなかった自分”が学べば学ぶほど無知で恥ずかしいと思った。やはり学校文化を知る事、そこが大事だと思った。

増田 そうですね。学校文化を知らなければできてないかも。それがなければSSWの動きが違うかも。

高品 講座では、現場で実際に果敢に取り組んでいる学校長(統括校長)が講義をしてくれたこともありましたよね。本当に見本となるような方でした。

SSWを学ぶ前と学んだ後の違いはありますか

池田 通信で資格を取得してきた自分にとって、ソーシャルワーカーとしての1番大切な部分を講座で育てて頂いて、その上で学校という特別な場所や尊い子ども達について学びを持たせてもらったという点ですかね。

自分や、自分以外の人や、起こった物事やその背景、様々なことに対する見方が変わったことは間違いありません。

日下 学ぶ前は、色々な子どもや学校に関わる課題や問題が他人事でしたけど、学んだ後は人事でないことばかりになって、とくに実習はすごい印象に残ったし、かなりの職人の人達でしたから、転職してまでやりたいと思って、今はSSWrです(笑)。あのカッコよさ、これは年収が下がってでもやりたいと思った。

増田 学ぶ前は、漠然としたやりたさだったけど、現実を見て、逆にやってみたいと本当に思えて「やっちゃった」(笑)  SSWって面白そうだと思わせた米川先生の在り方が今も続けられるところに関係しているかな(笑)

小澤 そうそうそう、それあるかも

増田 でも現実はもっと大変でしたけど(笑)

江連 さっきも言ったけど、学ぶ前と後はぜんぜん違います!ずっと『講座に参加されてはどうですか』と誘われてたのに「学ばなくてもやれる」という感覚があった。でも、学んだら「よくやれてたよな」って感じ・・・。ワーカー個々のこれまでの実績はあるんだろうけど、SSWの実績じゃないんだったら学ばなきゃ怖いなって思う。今は多くのSSWrはいるけど、やっぱり“SSWってなにか”を学んでほしいと思う。SWが(どの分野でも)『一つのやり方でできる』と思ってること自体がこの福祉でない領域を理解していないことになるような気がする。知ろうとすることが大切と理解しているかどうかは大きな差。SSWを学ばずに「できる!」と思っていること自体が間違い。

増田 ソーシャルワークに“スクール”の“S”がついている意味を理解しているか、Sを知っているかどうかが大事、それが子どもや保護者や先生方の目を少しでも輝かせるという素晴らしさにも関わる。みんなの目が輝いたときは自分がわくわくもする仕事となる。

江連 S の意味の理解、それがないと自分の立ち位置がわからないと思う。あと指導と支援の違いも学ばなくては「本当のSSWの理解ができていない」って感じさせる支援者となってしまうと思います。

増田 そうそう、指導と支援、しっかりと考えて子どもに合わせているか、皆で指導していたらSSWがなぜいるのか、誰の代弁者か、役割分担としてのSSWも大切にしてほしい。

日下 僕は・・・本当になにもわかんないところから学んで・・・学校では、様々な課題を持つ家庭があることを見えてないことがあって、支援が必要な子にどう支援を届けるかを知りたくて学び始めましたけど、イメージが全く変わりました。まあ何度も言いますが実習が一番デカかったかな~。『こんな人たちがいるとは!』て感じですかね。

 SSWrに求められるものとは何だと思いますか

増田 全部自分の責任と背負い込んでいる先生達が「この人ならお願いしたくなる」なんて思ってもらえるもの・・・そこに求められる専門性やスキルは必要なんだけど、この人ならって思えるものがとても大切な気がする。一人で頑張ろうとする先生が多いだけに・・・。私もまだまだです。

小澤 この人はとことん付き合ってくれるって思わせれる人かな・・・豆さ、相手が欲しているときに応対できる、相手に合わせて動いてくれるって感じさせてくれる人かな・・・向こうが信頼できるって思わせてくれる人かな・・・

江連 ちょっと違う言い方すれば道聞かれるくらいの人かな?・・・

高品・日下 ありますね・・・、ですね、よく道聞かれる(笑)

日下 この仕事が面白いって思えるかも大切。

江連 やりがいが感じられるからという点では、私は子どもの成長ですかね。子どもの力をいかに信じられるか、信じたいけど焦る自分も出てきますが、この子ならっていう信じることができること、その経験を持つことそのものがやりがい。

日下 うん・・・まだ言える状況じゃないけど、なんだろな・・・今まで、感じてなかったけど、その子のことをずっと考えられることが、この仕事のすごいことかな~。それができるってところが大事なような気がします。

増田 「この道一本です」って人は、それ以外に目が向かず、悩むことや全く気にしてくれないことがある。あっ人のこと言えない私もいます(涙)。反省。

小澤 その道一筋だけだと空回りすることあるよね。自分のことでも実感(涙)。ソーシャルワークは分野が広いからベースはあっても分野の専門性はしっかり学ばないとだめだよね。だって私たちの支援の仕方で子どもは大きく変わるっていう怖さを知って、責任持って関わる必要があるよね。

江連 ソーシャルワークを学んでない人は支援の仕方が狭すぎて、広い目で見ることができないことがある。ソーシャルワークを知っていても縦割りで自分の分野しか知らない人はそれ以外の分野の人と連携できないことがある。色々な視点がないと、祖父母、障害者、家族などの視点はわからない。例えば包括的な支援って言いながら、自分のこだわりの分野だけの支援になることがよくある。

増田 そうそう、色々な視点から見れると言えば、ちょっと家庭訪問しても服装どうかな、部屋の掃除どうかなって、ちょっとしたことでも見れるのが “S”かなって思う。

江連 親の介護で子どもどころじゃないという保護者がいても“Sなら”それで終わらせず関係機関との連携を取っていくものかなって。ちょっと言い過ぎかもしれないけど現実的に広範囲の視点を持てていない関係機関も多く、まだまだ縦割りを感じる事が多い。

小澤 Sの視点ね。そうありたい。それがSSWr、いや本来のソーシャルワーク?とも思う。でもほんと疑問なのは、なんで子どもに関わる専門家って仲が悪いのだろうっていうこと。プライドなのかな。なんのプライドがあるのかなって思う分野かも。

増田 専門性としては、今後は保護者対応の在り方の学習ももっと必要かも。

江連 どうその対応をしていくかは大切なのにまだまだ確立できていない感じもしますね。

小澤 その分野で専門の心理士さんでさえ空振りすることあるよね。だからこそSSWrももっと学びが必要って思う。

全員 そうそう

増田 親の見立てをちゃんとできないと子どもまで辿り着けないこともあり、先生たちも保護者対応で疲弊しているから、親の対応をSSWrがどうするかそれが今後のSSWの要の一つになるような気もして・・・講座にもっとそのような学びがあってもいい。

江連 保護者に合わせてどう関わるかを理解できれば全然違うSSWにもなりますね。本来のお母さんを知ることが出来ること、そこが大事で、本来のお母さんが、今、どう変わってしまったのか等、知る人が大切。 

今後の課題はありますか

江連 さらにSSWが発展してもらうために新しい方々をどのように育てていくか、そもそも興味を持ってもらえるか。誰でもできるものではないというのもある。Sがつくことの意味を理解するセンスがある人をどうやって育てていくか・・・。できると思って(できないことを)やっちゃってた自分がいる数年を知っているから、同じようにやっても感じ方や定着の仕方は様々ということを踏まえてどう自分が動いていくかが課題ですかね。

小澤 SSWの経験では難しいこともあり、ときに出社拒否になりそうなこともありましたよ。でも実際を見るのも大事ですね。今、私はケアマネ業務が中心ですが分野が違うと本当に玉砕状態ってのもあるし・・・今の意見思い当たることあるぅぅ。

高品 うん・・・・なんでしょう・・・つながりを持てるようになること、それは僕の課題でもあります。そのつながりも関係機関とのつながりだけでなく、福祉を学ぶ学生が福祉の仕事をしたいと思えるようなつながりを持つこともあります。例えば、施設にボランティアに来てくれる学生が結局は福祉でない違う職業に就職していくことがあり、どう福祉の専門職へのつながりを持っていくか・・・それが課題ですかね。

日下 あのぉ・・・(うちの自治体は)SSWrに任せてくれる自由な感じがあるので、それを大切にすることが課題(笑)。そのためには、チーム内での支援方針決定会議等ができるような体制をこつこつと作っていき、しっかりとケースのすり合わせができるようにしていくことですかね。この流れを作れるかっていう課題ですかね。自分がそうしないと不安が出るってこともあるとは思いますが。

小澤 経験をもっと積むことが課題。SSW特有で求められる間合いや感覚がまだまだ自分にない、秋田犬になれるような嗅覚を持つこと。鼻が利かないことが専門の違いなんだってこと、自分でイライラする・不安になるのはまだまだってこと、組み立て方がわからないのがそういうことかな。それが嫌って感じる自分がいたかな。

増田 私は新しい方向で動いていくことが求められているけど、なにができるかなってことと、新しいと言っても自分の興味だけでやってはだめだし、やりたいことがいっぱいあるけど、どう伝えていくか、それも組織の中でどう伝えるかが課題かなって感じかな。それは学校にとっても有効な事として、社会福祉の視点を学校に入れていく事かな。そのために何ができるかなっていうところで、自分の仕事を大切に、そして楽しみながらやってはいますけど(笑)

江連 気づいたら福祉に携わって20年、自分の経験や実績を残り少ない時間の中でいかに仕事に結び付けられるのか、言いづらいことを言わずに来た自分がこれまでいたから言いたいことをしっかり言いながらも信頼関係を築いて次の世代を育てていくってことが課題ですかね。つまり後輩が活躍できるような場をどうもつかが課題ですかね。誰でもいいわけではない託せる人をどう育てるか。

増田 SSWについて世の中の関心は高いけど、それをできる人が少ない、ってことがこの業界の課題。ただ、誰にもできない?という難しい仕事のままではなく、関心を持った意欲のある人のために、わかりやすい仕事となること、その体制をしっかり作っていくことも今、SSWrとして関わる私たちの大きな課題だと思う。子ども達のために支援ができることを誇りに思ってほしい。だからSSWr養成講座は、そのような場の一つとして有効な場だと思うし、もっと多くの方に知ってほしい。

小澤 嫌われ役をやれる人が大切(米川先生?)そのような人がいないと育たない 。

池田 みなさんと比較してもまだまだ私は課題ばかりで・・・責任や重圧を感じてしまうこともあります。でもみんなとこうやってお話しすると本当に来てよかったと思います。「また半年頑張れる!(笑)」ってよくわかります。「SSWrとして何ができるのか」当たり前の問いですが「SSWrとしての私」を見直すきっかけになりました。皆さんに感謝ですm(. .)m 

講座の楽しみはやっぱりこうやって参加しなければお会いできなかったみなさんとの繋がりができることも大きいですね。受講を迷っている人がいましたら、ぜひ勇気を出して飛び込んでみてほしいと思います。 

【事務局より】
米川先生もお呼びしたら、本当に楽しみだったらしく予定より早く到着され!「個性が全く違う人たちの集まりが2015年度生、(集まっているメンバーを見て)この場が不思議」と言及する米川先生でしたが最後のほうでは「この場の素晴らしさ、その意味を知りました。頭が下がります」とのことでした。

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